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『エースをねらえ!』は哲学書です。

[2011年09月25日]

「先駆者は常にすて石だよ」

そんな言葉を大学生の娘に投げかける父親がいるでしょうか。
お蝶夫人こと竜崎麗華がテニスの道をあきらめようとしたとき、彼女の父親は静かにそういったのです。

自分は日本を代表する選手としての資格がないと言い出したお蝶夫人に
「人には それぞれの生き方があり それぞれの道がある
おちついて考えれば みなおまえにはわかっていることなのだよ 麗華」
という言葉で、テニス界をけん引してきたのは君なのだ、と諭す父。

そんなやりとりを
「(代表の資格を返上するなどという)いたらぬことを申しました」
と気高いほほえみで締めくくるお蝶夫人。

お蝶夫人は、誇り高く、プライドを持って生きることの大切さを教えてくれる人です。

平林亮子です。

国民的テニスマンガ「エースをねらえ!」。
実はこの作品、単なるスポ根マンガではありません!
人生とは何か、愛とは何か、を説いた哲学書なのです。

ヒロインである岡ひろみが、宗方コーチをはじめ、お蝶夫人やその他の先輩から志高く生きるということを学んでいくと同時に、お蝶夫人や先輩たちも一緒に成長していきます。

また、本当の物語は宗方コーチの死後にこそあったりして......。

「天才は無心なのです」

「慟哭を味わえる人間は幸せなのだ」

「男なら女の成長を妨げるような愛し方をするな」

シンプルなセリフの中に、なんと深い想いがこめられていることか。

アニメだけではなくマンガで読んでいただきたい作品です!

私のバイブルです。

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